2016年6月8日水曜日

ガンマニアにしかわからないが、絵師さんにも知っていてもらいたい些細なこと

ガンマニアには常識だが、一般的な絵描きには知られていない銃器に関する些細な事柄あれこれ。

【サイレンサーについて】
リボルバー(回転弾倉式拳銃)にはサイレンサーは付けても意味なし、というのはよく聞く話だが、実はそうでもない。オートマチック(自動式拳銃)とリボルバー(回転弾倉式拳銃)も基本的には違わない。では何が違ってサイレンサーに意味なしという話になったのかというと、回転弾倉とバレルとの隙間(← シリンダーギャップという)からの漏れがあるため消音効果が悪くなるというわけで、意味がないというのとは違う。
このシリンダーギャップを埋めるために、射撃時にシリンダーをバレル側に押し付けるようになっているリボルバーも多くある。しかしこれはサイレンサーなど(普通はサプレッサーと呼ぶことが多い)を使うためのものではなく、火薬の燃焼ガスを無駄なく使うようにする工夫であると同時に、このシリンダーギャップから飛び散るゴミや弾丸の破片(正確には、薬莢の弾丸を締め付けている部分が一部ちぎれて、シリンダーギャップから飛び散ることを指す)が横に飛ばないようにするためでもある。
このシリンダーギャップからの燃焼ガス漏れを少なくするかなくすようにすればサイレンサー(サプレッサー)の効果は抜群である。むしろオートマチック(自動式拳銃)よりも静かになる。

有名どころではNagant Rivolverがいい例だろう。百聞は一見に如かず、ということでYouTubeでの射撃シーンを見てほしい。
後半からサプレッサー付きで射撃を行っているシーンが始まる。驚くほど静かだ。

【色について】
最近の拳銃はポリマーフレームやコーティングでデザートカラーなどの色付きのものもあるが、基本的には黒い色だったりする。この黒色は塗料を塗っているのではなく、ある意味で「染めてある」のである。染めるというか酸化皮膜なんだけどね。
この黒色というか黒っぽいのを「ブルー」と呼ぶ。それを染めることを「ブルーイング」と言う。
このブルーイングにはいろいろな手順があって、一番一般的なのは熱した液に脱脂した鉄製部品を入れて煮るというだけ。黒色というか、やや赤みのある黒色に染まり、ざらっとした光沢のない仕上がりになることが多い。
このブルーだが、温度や塗り重ねで色合いが変わり、赤っぽい色から光沢のある青黒いものまでいろいろだ。
染めたい金属の方を温めておいてから丁寧にブルーイング、というのが基本だ。

【装弾数について】
自動式拳銃と回転弾倉式拳銃では装弾数に違いがある。ということを知ってはいても、実際はどのくらい弾倉に弾が入るのかを知らないこともあるだろう。
M1911で呼ばれるガバメントタイプで45口径ならば、マガジンに7発、チャンバーに1発入れておいて合計8発となる。
M1911ベースのモデルで、ハイキャパシティと呼ばれるタイプがあり、これには18発も入るものがある。マガジン(弾倉)が太くなるので、当然ながら銃のグリップも太い。

リボルバーの場合は、昔から「6発」という考え方が多い。最近ではというかちょっと前くらいから7発装填できるものが増えている。ルガーLCR22は22口径と小さいが8発も装填できる。

【ショットガンについて】
ポンプアクションで「ガシャッ!!」って排莢し次弾の装填を行うシーンが印象に残る、例のヤツだ。口径(← ここではゲージと呼ぶ)があっていれば、ある程度適当な弾でも打てるというイージーさがあり、海外の一部では、自分でショットシェルをカスタムしたりする人もいる。危ない危ない。
ショットシェルは弾丸が1つの物から小さなベアリングの粒のようなものがたくさん入ったようなものまで、用途に合わせていろいろなものとタイプがある。ゴム弾とかペイント弾もある。

バレル(銃身)を短く切り詰めたシングルバレルやダブルバレル(銃身が2本並んでついている)のものを「ソードオフ」と呼ぶ。基本的には違法な代物で、一般的には売られているはずのない代物だ。 所持しているだけで捕まる。隠し持つことが容易になることと、ショットシェルの弾が短い距離で拡散するので、至近距離からの射撃で広範囲を攻撃できるという特徴がある。

【ドラムマガジン】
最近では映画などでも見ることが少なくなったドラムマガジン。昔の機関銃などでドラム型の丸い弾倉が付いているものを見たことのある人もいるだろう。「弾数は多いほうがいいぜ!」みたいな。
結果的に重くなるし、バラマキ型の牽制用として描かれることが多い。

何かの参考にはなるかもしれない、かもしれない。

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